決戦を終えて113回医師国家試験の振り返り
113回医師国家試験が先週2月9日、10日の2日間にわたって行われました。
はるか昔のことのように思う、というのが実感です。
当日は全国的に冷え込み、雪が降っていた会場もあった様です。
大事な試験はなぜか天候に恵まれないような気がしてしまうんですが、
おそらくそれは人間の心理的なものが大きいんでしょうね。
今年は試験そのものの形式、難易度には大きな変化はありませんでした。
最初の手応え的には平易だったような気がしますが、
各社予備校が出している解答速報は割れているものが意外とあります。
今日現在(2月16日)であっても、登録しているところによっては、私の得点は10点程度の差があります。
数多くの予備校が正確性を求めて、最終的には横並びになると思っていたのですが、
専門家でも見解が割れることがあるということでしょうか。
ただ、医師国家試験ではそのような問題では合否を分けません。
みんなが解けるところを失点しない、というのが113回は今まで以上に求められていたような気がします。
このことはmedu4の穂澄先生もおっしゃっております。
正答率の2極化といいますか、50%程度の正答率といった問題は少なく、
正答率が90%を軽く超える問題が多く、一方低いものであれば30%以下となる問題が多かった印象です。
とりあえず終わりました。
しかしこれは通過点にしか過ぎないのだと、自身に言い聞かせています。
医学部に入った方々は、動機はどうであれ、ほぼ全員が医師になるために入りました。
ようやくそのスタートラインに立てる権利が手に届くところに来ました。
あとは号砲が鳴るのを待つだけです。
その後のレース展開は個々人の能力に委ねられています。本番はここからです。
ただひとまず休みます笑
これをご覧になってくださっている114回以降の受験生の皆様へ
国試本番ではやはり魔物は存在します。
A問題の初めの方は知識問題でなんとかなったのですが、
私はこの問題を目にした瞬間、頭が真っ白になりました。
その後は徐々に平静を取り戻したつもりではありますが、
なぜあのような解答をしてしまったのか、もしかしたら禁忌肢ではないのか、
など正直、今でも不安な問題は尽きません。
自分自身が実力を発揮できるようには、安心材料をいかに増やしていくか、だと思います。
- 暗記すべきところはきちんと暗記する
- 信頼できる教材を休み時間に何度も見返す
- 体調管理を万全にする
- 自分がここまでやってきたと言う自信
にかかっていると思います。
高校が進学校であった方々にとっては当然な環境かもしれませんが、
正直、周りは非常に賢いです。全国模試ではそれが更に如実です。
嫌になることもたくさんあります。
凡人との自覚がある私のような者は、その差を努力で補わなければなりません。
方向性が異なっていようが、時間対効果が見合っていなかろうが、
国試では関係ありません。
9割の人間になれれば、国試では良しとされているのですから。
皆様のご多幸をお祈りしています。