医常は異常

地方で医学を学んでいるものです。おもむくままに書いています。

医師国家試験教材レビュー0-2 五,六年生のイベント(おもに勉強と就活 ときどき飲み会)

だんだん花粉の時期になってきましたね。

近所にスギやヒノキがなくても飛んでくるって凄いですよね。

まあそんなものにまで反応してしまう人体も不思議ですが…。

 

国家試験的には、口腔内アレルギーや減感作療法、が近年の流行りみたいです。

興味のある方は調べてみるのも良いかもしれません。

 

本日はまた総論の続きです。

前回は映像授業の総論でした。

hoshihasubaru-coffee.hatenablog.jp

 

今回は5,6年と2年間に及ぶ医師国家試験対策の流れ、です。

 

大学受験と違い、そこまで多く情報が氾濫しているわけではないので、

たまに拠り所のないことに対する不安がこみ上げてきますが、

一個人のあがいた歴史として何かのお役に立てれば幸いです。

 

2年間は長い 

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はっきり言いますと、2年間は思ったより長いです。

途中でだれてしまう時期があります。

全国的には4年生から病棟実習が始まるようになっていますので、

より長く感じるかもしれません。

 

勉強をいつ始めたか、など色々気になり、

私自身、ネットの情報などを探してみたのですが結局良くわかりませんでした。

なので、常にそれとなく勉強していました。

 

5年春~夏 映像授業、病院見学

回る科の映像授業を確実に観終えること、を自分に課していましたが、

徐々に負債が溜まってきていました。

あまりにも遠い先のことのように思えてきて、身が入らなかったです。

 

また、CBTの延長線上なのは間違いく、

目からうろこ、みたいな斬新な知識が得られるわけでもないので、

勉強へのモチベーションは低下していました。

 

一方で、病棟実習は診察手技、初めて触れる抗菌薬の名前などで、

臨床現場を見る楽しさはありました。

そこで、レポートに力を入れたり、担当患者さんの疾患はなるべく詳しくなろうとしていました。

 

夏になると多くの医学生が病院見学を行います。(地域差はあるかもしれませんが…)

私も、結構多くの病院に見学に行きました。

どの病院もいいところ、悪いところが当然ながらありますし、

自分が何を重視しているかがぶれてしまいがちなので、結構苦労しました。

病院見学、マッチングに関しても結構調べて、色々考察したのでいずれ記事にします。

 

5年秋~6年春 勉強、病院見学

正直、惰性ですね。

映像授業の負債は、夏休みで返済しましたし、貯金もできてしまったので、

映像授業を見ることはなくなっていました。

大学全体でも大半が5年生の年内には観終わっていた印象です。

 

一番ストレスのかからなかった時期じゃないかな、と思っています。

そのときに、余裕のある人は抗菌薬や輸液など、

学生の枠を超えているけれど、研修医で必須なことを学ぶのもいいかと思います。

 

ただ、知識はどんどん抜けてしまうので、

なにかに記録するなりして自分が後からその情報にアクセスできるような下地を構築しておくことが良いと思います。

一冊のノートにまとめるなり、デジタルにまとめるなり、

現代では選択肢がいくらでもあるので、自分の好きな形でまとめておくべきだと思います。

 

この時期になると、将来のことを考えるようになり悶々とする一方で、

大学内ではヒエラルキーのトップに君臨してしまうので、

他者目線と自分目線とのギャップを感じることが多くなってました。

 

6年夏~秋 マッチング、卒業試験

マッチングシステムそのものは、他のサイトで調べてみてください。

我々がすることはただ一つ。病院採用試験で好印象を残す、これに尽きます。

(どの業界の就活でもそうだとは思いますが…)

 

ただ、意外とこういうことに医学生は慣れていないのですよね。

就活支援をしてくださる制度や教育も整っていませんし。

そして我々を見てくださる先生方のなかにも、

一般の就活本ではタブーとされていることをお尋ねになる方もいらっしゃるので、

あまり神経質にならない方が良いかもしれません。

減点方式と思って臨むようにしていました。

 

結果が出るまで1ヶ月かかり、

全員一斉に公開されるのでメンタルのためにも複数病院受験をおすすめします。

 

卒業試験は大学ごとにだいぶ様子が違うようなので割愛します。

 

6年秋~年末年始 国試対策

大丈夫そうな人は、この時期も有意義に旅行やアルバイトに費やしていました。

 

この頃になると、後期講座、直前講座を始まり、

徐々に医師国家試験のことが頭の中で過半数を占めるようになります。

やっていることは何も変わりませんが。

 

ひたすら知識のメンテナンスと、少しの深掘りです。

過去問3年分の深掘りは周りの受験生もやってくるので、外せません。

 

他には、必修と公衆衛生ですね。

ピンとこない方も多いと思いますが、実はこれの恐怖は国試が近づくにつれて増していきます。

直前に詰め込んでください。

 

6年超直前期 メンタル

整えましょう。やることは過去問3年分、公衆衛生。ただそれだけです。

 

そのために、medu4であれば究極MAP、TECOM・MECではラストVやメッセージ、メディックメディアでも直前対策講座があります。

hoshihasubaru-coffee.hatenablog.jp

 

これを視聴することで、知識を植え付けるということもありますが、

お守りみたいな要素もあります。

 

この時期になると、もう知識の差など他の医学生とありません。

みんな大体横一線です。

上に見ていた人、横に見ていた人、下に見ていた人、みんな同レベです。(勉強していれば)

無駄なプライドは捨てて粛々と自分を見て勉強しましょう。

 

本番

実力を発揮しましょう。

 

 

5,6年生はこんな感じで生きているんだよ、っていうのが伝わりましたでしょうか。

これが標準なのか違うのかも一切不明ですが、参考になれば嬉しいです。